制作について、作品についての自己紹介を少し。
主に銀や真鍮といった金属を使って、ジュエリーを制作しています。
ジュエリーとは言ってもほとんど石を使わないので、
アクセサリーと呼んだほうがしっくりくるかもしれません。
私はもともと大学で金属工芸を専攻し、「鍛金」という
金属板を金槌でたたいて延ばし、立体に成形していく技法を中心に学びました。
美術館で、ケース越しに見ることしかできない作品のあり方に疑問を持ち、
「見るだけではなく、触って、参加できる作品」づくりをコンセプトにしてきました。
卒業後、ものづくりは続けていきたいと思ってはいたものの、
工房や設備なしでは、なかなか大きな作品をつくり続けるのは難しく思いました。
そんな時、身に着けられる作品であるジュエリーに興味を持ったのです。
その後、ジュエリーの専門学校で制作の基礎を学び、今に至ります。
現在は、動物や植物をモチーフとして、ジュエリーをつくっています。
鉄は熱いうちに打て
という言葉がありますが、作品づくりもまさにそうで、
つくりたい!と思ったときがつくり時。
面白いと思ったこと、ほっとした瞬間、楽しい気持ちを
熱いうちに、かたちにしていきたいと思っています。